プレゼンテーションと聞くと「私は得意です!」という人の方が少ないように思います。しかし「相手に伝える」ということはビジネスだけではなくて日常生活でもとても重要になってきます。
ビジネスでどんな素晴らしいアイデアを思いついたり、どんなに素晴らしいサービスを開発したとしてもそれを世の中に発表した人が認知されやすくなり、開発したかのように覚えられます。つまり、伝えた人の印象というのが人にとってとても大きなものなのです。さらに人にどう伝えるか、より強く印象付けるかのプレゼンスキルはとても重要です。
- 「物は言いよう」であればサービスと同じくらい伝え方は重要
- AI時代だからこそ「伝える」のがうまい会社や営業は価値が上がる
- 人とのコミュニケーションが楽しくなって仕事が楽しくなる
プレゼンの能力をつけると自分と会社の価値も上げられて更に人とのコミュニケーションが楽しくなります。このスキルは「才能ではなくてコツ」です。ポイントを押さえてこのスキルを身につけていきましょう!
この記事から学べること ・プレゼンテーションの基本 ・スライドの作り方 ・プレゼン中の立ち振る舞いと話し方 |
目次
プレゼンの基本
プレゼンと聞くと「話す・伝える」というイメージがあると思いますが、目的は話すことではなく聞き手を動かすことです。
サービスを説明して理解してもらうのは当たり前です。そこから契約を結んだり、サービスを販売したりするのが目的です。なのでまずは目的を間違えないように把握しておきましょう。
まずは流れを整理しましょう。
目的の確認
まずは5W1Hで目的を書いて整理しましょう。
聞き手の理解
プレゼンを聞く人の理解とはその人に「どんな責任」があるのかを考えることです。
例えば、企業のSNS運用代行サービスのプレゼンをするとして平社員・中間職・社長に話すのではそれぞれ話す内容が変わってきます。それぞれの仕事内容と責任から考えていきましょう。
平社員の場合、会社の中での責任はあまりなく、作業の効率化や面倒なことをなくしたいと考えているだけです。そんな平社員には「レポートや発注決済を効率化できて、SNS投稿も企業ブランディングも弊社が代行しますよ」と伝えれば魅力的に感じるわけです。
中間職(部長)の場合、売上目標を持っていてそれを達成しなければいけない責任があります。そんな部長には「このサービスで短期的な売上が上がってリピートも増えますよ」と売上に対して伝え、売上事例を挙げると魅力的に感じるわけです。
社長の場合、経営の安定をして効率的な経営をすること仕事です。そんな社長には「SNSで長期的なファンを獲得することで新規事業の支援も図れるし、広告費のコストダウンにもなりますよ」と伝えれば魅力的に感じるわけです。
このように誰に伝えるかで目的を変えることが大切です。
- 平社員→売らない
- 部長→売る
- 社長→(部長に対して)売らせる
聞き手を
次にどのように相手を動かすかについて考えます。
インスタの運用代行サービスの例の場合、このような伝えたいことが沢山あります。しかし先ほどの誰に話すかによって重点を絞って話をしましょう。
平社員の場合、サービスの運用法やレポートの出し方や業務削減時間について興味があります。その話を出し、上でその根拠になる部分の説明に力を入れましょう。
聞き手の導き方
人の集中力は長くても1時間ほどしか続かないといいます。
話が始まった時の集中力は低く、興味を持って中盤で集中力がMAXになりますがそこから徐々に下がっていくものです。
そこでプレゼン中の話す順番はとても重要になってきます。
提案するものの機能と解決ではどちらを先に話すのが良いでしょう。これを人の集中力という視点から見ていきます。
集中力は前半でMAXまで上がっていって後半で下がっていきます。なので聞き手が聞きたいことの「解決」については先に話します。そして後半に機能の説明をしていきましょう。
この順序で話すことによって集中力が高いところで必要なことを受け取ってもらうことができます。
スライドの作成
まず、スライドの基本は「1スライド1メッセージ」です。
スライド数はTPOを意識して考えていきましょう。
- T→どのくらいの時間があるのか
- P→どこで資料は見られるのか
- O→誰にどうやって見られるのか
用途によってレイアウトは変える
セミナー用と提出用では作り方は変わってきます。
セミナー用では注目を話し手に集めるためにも文章を長く書くことはよくありません。逆に提出用ではそのスライドだけで内容が理解できるような補足が重要です。
タイトルでは刺さらない
スライドにはタイトルではなく、メッセージを記載しましょう。
タイトルでは何を話したいのかがわかりません。心に刺さって記憶に残りやすいようメッセージを記載しましょう。
箇条書きで読みやすくする
チャートがなければ箇条書きを心がけましょう。
左のようなスライドは読みにくく見にくいです。箇条書きによってスッキリ見やすくなります。
グラフやチャートも1目でわかるように
グラフやチャートを出すときにもただ載せるだけでは伝わりません。
下のようにそこから何を伝えたいのかをわかりやすく書くことが必要です。
アンカーの設定
スライドにはこのようなアンカーを設定しましょう。
今どこの話をしているかを把握しやすいようにアンカーの設定は必須です。
立ち振る舞い
プレゼンでは立ち振る舞いもとても重要なポイントです。ポイントは3つです。
- 止まらない
- アイコンタクト
- スクリーンを見ない
プレゼン中は止まって淡々と話を進めるのでなく動きましょう。スライドに丸かぶりしても構いません。人は止まっているものではなく動いているものが気になるので、動くことによって注目を切らさずに話し続けることができます。
そして、聞き手とのアイコンタクトも必要です。目があうだけで自分に話しているんだと言う意識が高まります。
アイコンタクトとつながりますが、スクリーンを見て書いてあるものを読んでいるようではいけません。パワーポイントの開発者モードでは自分の資料として次のスライドを表示することが可能です。自分の前において話しながら次話すことも頭に入れておきましょう。
話し方のコツ
プレゼンでの話し方のポイントは次の3つです。
- ヒゲ言葉
- 瞬間前置き
- 3つの定義
1つ1つ押さえていきましょう!
ヒゲ言葉はなくせ
人は話すときに「えー」「あのー」「えーっと」などの言葉を無意識に言ってしまいます。しかしこれは聞き手からするとうざったく感じてしまいます。
飽きさせないで注目をさせ続けるためにもこれは徹底的に無くしましょう。
そのためには内容を完璧に頭に入れておかなければいけません。プレゼン前には5回以上反復し前日の夜はしっかりと睡眠をとりましょう。
ここぞと言う時の「前置き言葉」
同じリズムで話しているとどこか集中力が切れてきてしまいます。そこで重要なことの前には「ここがものすごく重要です」「ここから言うことだけは覚えておいてください」などの前置きをすると効果的です。
このような話し方をすると聞き手の集中力があがり、頭により入りやすくなります。
裏付けは3つが最適
何かを説明した後のWHYを説明する時の事柄は3つが良いと言われています。
これは裏付け理由の数と信用度を表したものですが、3つが信用度が高くさらに聞きやすい数だという科学的な分析が出ているそうです。
まとめ
・プレゼンのゴールは聞き手を動かすこと |
・聞き手が誰かによって同じ提案でも伝え方は大きく変わる |
・人の集中力を考えて「結論」「解決策」を先に話す |
・1スライド1メッセージが基本 |
・「ヒゲ言葉」を無くして「前置き言葉」をうまく使う |