前回のInstagram講座の前編では、SNSとInstagramの理解をし、フォロワーが集まった未来のイメージを持つことができました。
今回はInstagram講座の後編として、実際のInstagramアカウントの運用についてアウトプットしていきます。ポイントだけしっかりと押さえて運用していけば、必ず大きな集客につながっていきます。
後編でさらにInstagramについて理解していきましょう。
目次
構造理解
はじめに構造を理解していくのですが、1つとても大事なポイントがあります。
それは、お店の「official」ページを作るよりも「個人のアカウント」で集客することです。
お店や企業のアカウントにフォローされても興味を持ちません。「どうせ広告で、宣伝したいんでしょ」と思ってしまいます。人は人に興味があり、その人のライフスタイルを知りたがっているので、「個人のアカウント」で時々宣伝することが一番効果的なのです。
企業のアカウントはあくまでブランディング用です。お店やサービスに興味をもらって認知してもらうために使うのは問題ありません。しかし、宣伝のようなことはしてはいけないのです。集客はできません。

個人のアカウントは集客に力を発揮します。美容室に行くときも、カットそのものの技術でお店を選んで行くよりも、自分に合う美容師に会いに行くと言った方が正しいのではないでしょうか。ビジネスの基本の「人は人に会いにお店に行く」という大原則を理解しなくてはいけません。
個人のアカウントで自分の日常やライフスタイルの投稿をしていく中で、たまに商品やサービスをさりげなく紹介したり、フォロワーとのDMやコメントのやりとりで友達のような関係を作っていくことが集客につながっていくのです。

美容室であればお店でなく美容師の個人のアカウントで集客していく。企業であれば会社のアカウントではなく社長のアカウントを運用していく。これが集客には必要です。
人が人に興味を示すという1つの例がこちらです。商品や人が写っていない投稿よりも家族の写真や自分の顔が写っている投稿の方がいいねの数が多いのです。

プロフィールの作り方
プロフィールはアカウントに訪れた人が最初に見るページです。このプロフィールを見て5秒以内に4人に3人がページを離脱してしまうと言われています。それだけプロフィールで興味を惹きつけられるかが大事になります。5秒が勝負です。
そのためのポイントを押さえていきましょう。
- 誰に向けたプロフィールなのか
- 興味を引きつけるタイトルか
- URLの動線誘導は完璧か
- 箇条書きになっているか
この4つがポイントです。だらだらと文章を書いたり、英語を使ったり、URLが多くてやたら長くてはとても見にくいです。箇条書きで見やすく興味を持たせるプロフィールを作りましょう。

コンテンツ
プロフィールが大事だと言っても、Instagramは画像がメインのSNSです。投稿画像のポイントも見ていきましょう。
画像
- 写真は9枚ごとに色使いを心がける
- 背景を多めにとる
- アイテムや料理も遠目に写す
- 集合写真・自撮りはNG
- ストーリー性を持たせる
- 6枚に1枚は自分の顔を入れる
この6つが大事になります。1つ1つ見ていきます。
写真は9枚ごとに色使いを心がける
Instagramはフェイスブックとは違って、画像を集合体でみます。その時に色の統一感があった方が見やすいと言われています。

背景を多めにとる
フォロワーはあなたの顔だけではなく、あなたのライフスタイルにも興味があります。カフェに行ったのならコーヒーと人だけではなく、どんな雰囲気のカフェかやカフェではどんなことをしているかを写すために「6歩バックして」雰囲気が伝わるような写真を撮りましょう。
アイテムや料理も遠目に写す
これも上で言ったことと同じです。その「もの」だけではなく、周りの雰囲気も伝わるように写真を撮りましょう。

集合写真・自撮りはNG
集合写真ではたくさんの人が写っていて誰が誰だかわかりません。インスタグラマーは3人以上の写真はあまり載せないと言われています。
自撮りも芸能人やモデルのような美貌の持ち主でなければNGです。醜い痛い投稿になってしまいます。
ストーリー性を持たせる
カフェの投稿が多い中でスポーツの投稿やアニメの投稿が混ざっていくと、「この人はどんな人なんだ」とわかりにくくなってきてしまいます。統一性やストーリー性を持たせることでどんな人かの理解をしてもらいやすく覚えてもらいやすくなります。
6枚に1枚は自分の顔を入れる
冒頭にも言ったように「人は人に興味がある」ので顔がわかる投稿を入れていきましょう。
文章
フォロワーは投稿の文章もしっかりと読んでいます。電話帳の整理のように興味のない投稿しかしないアカウントはフォローを外されていってしまいます。良い写真だからといって適当に文章を書いていたら人は離れていってしまいます。
フォロワーは学べる投稿、共感できる投稿に反応が多いと言われています。パンケーキの例を見てもただ「美味しかった」と書くよりレシピの秘密を入れた方が反応が多いです。「保育園落ちた死ね!」で有名になりましたが、保育園にママさんたちがこともを預けられなくて「死ね!」とツイッターでつぶやいた事が一瞬で共感を得て拡散されました。

ハッシュタグの理解
Googleで検索するよりもInstagramのハッシュタグで検索することの方が多いと言われている時代でこのハッシュタグについて理解することはとても大事になってきます。
ハッシュタグ検索
ハッシュタグのつけ方ですが、5つが最適だと言われています。色々な内容の、複数のハッシュタグをつける人もよく見かけますが、あれはとても見にくく、そもそもハッシュタグの意味を理解できていません。
ハッシュタグとは、Instagramが投稿をカテゴリー分けするために作られたものなのです。なので多くのハッシュタグを使っていては、その投稿がどんな内容の投稿かがわからなくなってしまいます。
また、5つのハッシュタグの中で同じような内容のハッシュタグを重ねると良いと言われています。これはその投稿がどんな内容かをInstagramに理解しやすくしてもらうためです。
ハッシュタグは5つくらいで、内容を重ねる!と覚えておきましょう。

ハッシュタグPR
中小企業は大企業に信頼度の面ではやはり劣ってしまいます。しかし、独自のハッシュタグをうまく使っていけば、Instagramから実績や信頼を積み重ねていく事ができます。
例えば、来店者や参加者に「#ハンモックカフェ」で投稿をしてもらうと、そのフォロワーたちがのそのハッシュタグを見てお店を検索したり、他の人の「#ハンモックカフェ」の投稿を見にいったりします。そこから投稿を見た人からのフォローや来店につながってお客さんの輪が広がっていきます。
「詳細は#ハンモックカフェで検索!」「#ハンモックカフェで投稿するとドリンク一杯無料!」などというPRの仕方が今の時代お客さんの輪を広げ、Instagram上から認知や信頼度の向上につながっていきます。

実際の運用法
どんなコンテンツにしたら良いかやハッシュタグの細かい使い方を理解できたところで、実際のアカウント運用の流れを最後に理解します。
- フォロー施策
- リスト管理
- コメント・DM実施
- 継続認知
- 再来店獲得
この5つの流れで運用していきます。
フォロー施策
お店に来てくれてお客さんに「LINE交換しませんか?」と言ってLINE友達になったり、「LINE@に登録で5%off」などと言ってはいけません。なぜならLINEは勝手に広告が送られてくるプッシュ広告だからです。
なので、来店したお客さんには「Instagramのアカウントを交換しましょう!」と言ってインスタグラムで繋がります。「フォローで5%off」などといった施策をすればプル広告で継続的に認知してもらう事ができます。
リスト管理
その交換したお客さんのInstagramのアカウントを管理します。GoogleDrive等にアカウント名をリスト化し把握しておきます。
コメント・DM実施
お客さんが来店して夜などに「今日はありがとうございました」などと言ったDMを送ります。決して「またのご来店お待ちしております」などのビジネス感は出してはいけません。これもプッシュ広告になってしまうからです。
継続認知
お客さんに継続的に認知してもらうためにInstagram上で関係を深めておきましょう。お客さんのアカウントの投稿にいいねをしたりコメントをしたり、またはストーリーに反応したりとやりとりをします。
ここでポイントは、友達感覚でメッセージのやりとりをするという事です。「美味しそうですね!」「素敵ですね!」など簡単な言葉でいいのでやりとりをしましょう。ここでもビジネス感のある「また来てください!」などはNGです。
再来店獲得
InstagramのアルゴリズムでDMやコメントのやりとりのあるアカウント同士では、ホーム画面での投稿やストーリーの表示優先度が上がるというものがあります。
やりとりを継続的にすることによって、お客さんに自分や自社の認知をしてもらう頻度を増やす事ができます。
継続的に認知をしてもらって、友達のような関係性ができてくると「あの人がいるしまたあのお店に行こうかな」と再来店につながります。

インスタグラムでは商品を宣伝するな
最後に重要な事ですが、商品を宣伝してはいけません。人は宣伝されることに良い気がしない生き物です。フォロワーも減っていってしまいます。

自然にあなたのファンになり、自然にあなたの身の回りのもののファンになる事がベストです。人間味あふれた投稿をして自分を理解、認知してもらい自分のファン、理解者を増やしましょう。そうするとあなたの発言ややっていることも理解してもらえるようになり、結果的にサービスや商品が受け入れられていきます。
まとめ
・会社のオフィシャルアカウントではなく個人のアカウントで集客していく |
・興味を持たせるために箇条書きで5秒でわかるようなプロフィールにする |
・学びや共感を与えられる投稿にする |
・ハッシュタグは5つが最適で、似たハッシュタグを重ねる |
・ハッシュタグPRで信頼と実績を作る |
・来店したお客さんとはInstagramのアカウントを交換する |
・インスタグラムでは宣伝するのではなく、人間味あふれるアカウントにすることを意識する |