失敗と経験の本質【経験がないから経験させろ】

「お前には経験が足りない」「経験がないからこの大事な仕事は任せられない」そんなことを上司や先輩に言われて悔しい思いをしたことがある人は少なくないでしょう。

今僕と同じ世代(23歳)の方々は大学を出て働き始め、まさにその悔しい思いをしている真っ只中なのではないでしょうか。

僕は高卒で社会に出て働いてきた中で「経験」という壁に何度もぶつかりました。「お前には経験がない」と言われる度に「だったら経験させろよ」という言葉を何度も呟きました。

「経験」というものはこの世の中でどんな意味を持つものなのでしょうか。

今回はこの「経験」と「失敗」について僕の考えをまとめてみます。

ミスや失敗とは

人は新たなことにチャレンジして、その中での失敗や悔しい思いから、成長する生き物だと思います。「誰だってミスや失敗はする」と誰もが分かっているように人は必ず失敗します。

でも、失敗って悪いことなのでしょうか。人はその失敗から多くのことを学び、より強くより賢くなっていきます。なので失敗を失敗と思わない方が確実に特です。そこで落ち込んで「自分はダメだ」と言い聞かしてしまうより「ここから成長しよう」と思っていた方が賢い生き方です。

ある人は、この世の中に失敗は存在しないと表現していました。失敗から学んで成長するというように考えたら、失敗は成長するたまに不可欠なので、そこから成功が始まっているということになります。なので、失敗に思えることでも失敗ではないのです。

どこから「失敗」を見るか

では、ある重要な仕事をするときのことを例に「失敗」を考えてみます。

会社としてすごく重要な取引先とやりとりする時に、絶対に失敗は許されません。そこにミスがあれば会社にとって大きな損失になるからです。この損失することが上司にとっての「失敗」であり、それは会社にとっても「失敗」です。

では、部下やこれから会社を担っていくであろう若手にとっての「失敗」は何でしょう。それはこの取引先とのやりとりに関われなくて、何が良くて何が悪いかも「経験」して勉強できないことです。つまり、この重要な任務の人事から外されることです。

確かに会社は「失敗」できません。今までに多くの取引先とのやりとりの「経験」がない若手社員に任せることはできないでしょう。「経験」がないことが「失敗」する確率を高めると誰もが思っています。

しかし、本当に「失敗」する確率が高く、会社にとって損になることばかりでしょうか。僕はその若手にとって、実戦でのかけがえのない「失敗」が貴重な「経験」となり、そこから急激な成長をするかもしれないと思います。大きくなって会社に莫大な利益をもたらすことができる人材に成長するかもしれません。

そう考えると、「失敗」とは何なのだろうと改めて思います。

「失敗」を欲す

このように「失敗」について深く考えいくと、だんだんと今まで思っていた「失敗」に対してのイメージが変わってきます。

「失敗してもいいんだ」「失敗しないと前に進めないじゃないか」

最近、本当に心から物事をそう捉えられるようになってきました。

このように考えられるようになると尚更「経験」がどれだけ必要かは理解できてきます。「経験」とは「失敗して試行錯誤をした数」とも言い換えられるかもしれません。

「経験」は自分で得る

「失敗」について僕の中での捉え方は、小さい時とは大きく変わりました。失敗を恐れて殻にこもっていた自分は、チャレンジしない方が怖いことなのではないかと思うようになりました。

「経験」が自分の視野を広げ、人間の幅を広げます。若いうちに「経験」した数が多い方が早く試行錯誤ができるわけですから、当然成功する確率は高くなります。「若いうちは自分から苦労を買え」というのは、このようなことを言い表した言葉なのでしょう。

そうは言っても自分の力では、その「経験」する機会を得られないこともあります。この記事の冒頭で言った「お前には経験がないからまだ任せられない」とはこれに当てはまるでしょう。

この「経験」に対してはどのように考えていけば良いでしょうか。僕が自分自身に言うのなら、「任せられるような実力を持った人間になれ」これだけです。

「経験がないと言うのだったら経験させろ!」これは何度も述べてきているように人の成長過程で「経験」は必要不可欠なことなので、すごく真っ当な意見です。

しかし、「機会は待っていて与えられるものではなく自ら獲得するものだ」と考えると、自分にはその仕事を任せられるだけの能力がないのだなとわかります。

そう思えた方が確実に自分のためになると思いませんか?

上司や先輩の愚痴は言うのは人間、当然のことです。しかし、自分を高める努力は絶対にやめてはいけません。「経験」を勝ち取るための努力です。

自分に矢印を向けてより良い自分になれた時、突然その「経験」するチャンスは巡ってくるものなのでしょう。「経験」できたらこっちのもの!その中の成功体験、失敗からさらに自分を高める行動をしていけばいいだけです。

まとめ

「経験」は人にとってかけがえのないものです。だからこそこの世の中「経験」で人をはかる人が多いのかもしれません。自分にも、子供ができたら子供にもたくさんの「経験」をさせたいです。

「経験は財産」僕はこの言葉が大好きです。

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